Rz (Rₚ / Rᵥ)とは?
Rzとは、表面の粗さを評価するための指標の一つであり、基準となる長さ(例えば1cmなどの指定された長さ)において測定されます。具体的には、以下の要素から構成されています。
- Rp (最大山高さ): 基準長さ内で、表面の粗さ曲線における最も高い山の高さを示します。これは、表面の凹凸の中で突出している部分の高さを意味します。
- Rv (最大谷深さ): 基準長さ内で、表面の粗さ曲線における最も深い谷の深さを示します。これは、表面の凹凸の中で最も深い窪みの深さを意味します。
Rzの定義
Rz: RₚとRᵥの和によって表される「最大高さ粗さ」のことです。つまり、Rzは基準長さ内で最も高い山の高さ(Rp)と、最も深い谷の深さ(Rv)を合計した値です。この指標を用いることで、表面の粗さや凹凸の具合を具体的に把握することができます。
Rzの利用目的
Rzは、表面に大きなキズが存在するかどうかを評価するための指標として使用されます。例えば、製造業や品質管理の分野では、部品や製品の表面の仕上がりを確認する際に、表面の凹凸の状態をRzで測定し、品質の基準に達しているかを判定します。これにより、仕上がりの均一性や耐久性などを確認することができます。
注意点
Rzを求める際には、特に注意が必要です。計算時に並外れて高い山(Rp)や、異常に深い谷(Rv)を含む場合、正確な表面粗さの評価が難しくなります。こうした異常値があると、実際の表面状態を適切に反映しない数値が得られてしまう可能性があるため、一般的にはこれらの異常値を避ける方法が推奨されます。